オンプレミス?オンライン?永続ライセンス?サブスクリプション?の謎


 言葉を選びすぎると話せない!TTy(ティーティ)です。
おはようございます。言葉は本当に難しいと感じてます。

今日はマイクロソフトのソフトウェアライセンスで登場する基本的な言葉の紹介をします。

オンプレミス?オンライン?永続ライセンス?サブスクリプション?
ほとんど、カタカナばっかりですが、それぞれに意味があります。(当たり前だ・・・)

IT業界で働いておられる方は、釈迦に説法ですので、本記事は飛ばしてください。

1.オンプレミスとは(On-premise) ⇔ 「対比:オンライン」

言葉はあったと思いますが
昔はオンプレミスみたいな言い方してなかったような気がします。
クラウドサービスが出てきてから、その対比としてオンプレミスという言葉が
出てきたのかなと思います。

ソフトウェアライセンスでのオンプレミスは、保有しているデバイス(パソコンやサーバー)に、ソフトウェアをインストール(ライセンス認証を1度行う)して利用する形態となります。

例えば、「オンプレミスのOffice」という書き方や言い方をした場合
Office Standard 2019やOffice Professional 2021LTSCなどの製品を指します。

他にも、「オンプレミスのWindows Server」となりますと
自社で構築したWindows Server 2022などを指しますが、サーバーでオンプレミスという言葉を使う場合は、「構築した」という意味合いが強くなるような気もします。

聞き方としては、「Projectが欲しい」と言われたら、「オンプレミスのProjectですか?それとも、Project Onlineですか?」となる。
ただ、どれがオンライン製品なのか知っていないと質問できないかもしれないです。

オンプレミス製品例
Office Standard、Office Professional Plus、Word、Excel、PowerPoint、Access、Project(Standard/Professional)、Visio Standard
Windows Server (Standard/DataCenter)、SQL Server(Standard/Enterprise)
Exchange Server、Sharepoint Server
Windows11 Pro Upgradeなど


2.オンライン(Online) ⇔ 「対比:オンプレミス」

オンライン製品と言い方をマイクロソフトさんはしています。
マイクロソフトさんが言うオンライン製品とは、Office365やMicrosoft365、Intune、PowerBI Proとか、最近はオンライン製品ばかり新しく提供されています。

クラウド製品とも言えるのですが、オンプレミスのOfficeの対比となる「M365 Apps(エム さんろくごアップス、と呼びます)」は
オンライン製品のOffice Professional相当となります。
M365 Appsは、パソコンやサーバーにインストールして利用するソフトウェアとなりますので、インストールして使用するだけなら、オンプレミス製品とも言えなくはないです。

ただ、1.認証はインターネット経由で30日に1回以上、2.プロダクトキーでインストールするのではなく、Microsoft365管理センターでユーザーを割り当てること、3.サブスクリプションライセンスであること、の3点がオンプレミス製品と違います。


3.永続ライセンス(Perpetual License) ⇔ 「対比:サブスクリプション」

英語でパーペチュアルライセンスとも言います。
1度ソフトウェアを購入すると、そのバージョン・エディションにて
ずっと使い続けることが出来るソフトウェアライセンスとなります。

マイクロソフトのボリュームライセンスでは、永続ライセンスで購入した場合
エディションは同じとなりますが、バージョンはダウングレード権があるので
ダウングレードして利用することも認められております。

利用可能 例)
Office Standard 2016をボリュームライセンス契約にて購入した場合

Office Standard = 「Standard」がエディションとなります。
2016 = バージョンとなります。

ダウングレード権がありますので、利用可能な権利を有するのは下記となります。

ライセンス:Office
利用可能なエディション:Standardのみ
利用可能なバージョン:2016、2013、2010、2007、2003、2000・・・

利用してはいけない例は下記です。

利用不可 例)
Office Professional 2016(エディションが違う)
Office Standard 2019(購入したバージョンより新しい)

バージョンについては、Software Assuarance(SA)ソフトウェアアシュアランスを
購入することで、SA特典にて最新バージョンまで使える権利を有します。


4.サブスクリプション(Subscription) ⇔ 「対比:永続ライセンス」

サブスクリプションは日本語で、「非永続ライセンス」とも呼ぶようです。
永続に非ずとなりますので、購入している期間(有効期限内)は使用が認められているライセンスとなります。
ライセンスの権利を購入するわけではなく、使用する権利を期間中購入することになるので「使用権モデル」とも呼ぶようです。

サブスクリプションという言葉、どこでも使っているのでかなり浸透しているのではないでしょうか?

マイクロソフトライセンスにて気を付けないといけないのが
サブスクリプション製品⇒オンライン製品ではないところです。

本日時点では、オンライン製品⇒サブスクリプション製品ということは当てはまるのですが
サブスクリプション製品⇒オンライン製品が当てはまらないのです。

なぜかというと、EAS(エンタープライズアグリーメントサブスクリプション)という契約で、オンプレミス製品をサブスクリプション(非永続)として購入することが出来るからです。
契約形態によって、オンプレミス製品であったとしてもサブスクリプションになる点が注意点です。

他には、例えばSQL Server Enterprise Core Subsというライセンスがあるのですが
このライセンスは、オンプレミス製品ですが、サブスクリプションで購入が出来るライセンスとなります。(主にSCE契約で購入できます)

単価は、永続ライセンス>サブスクリプションライセンスとなり
初期費用は抑えることが出来ますが、コスト(価格)だけ考えるのであれば
永続ライセンスを長く使う方が安くはなります。


5.従量課金 (後払い制) = サブスクリプション

余談ですが、従量課金があります。
こちらは、クラウドサービスで使った分だけ金額が発生する「先利用後払い」のシステムとなります。
マイクロソフトでは、Azureサービスで従量課金制が取られています。

永続ライセンスでもサブスクリプションでも、基本的には「先払い」となります。
クラウドサービスは、サブスクリプションに分類されます。


本日の記事はここまでとなります。

今日も1日、良い言葉を選びながら頑張っていきます。

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