ESUの購入方法が分からない謎(最速で見積り欲しい人向け)


 おはようございます。TTy(ティーティ)です。
Youtuberさんみたいに始めの決まり文句でも作ってみようかなと思うTTyです。

 先日、SQL Server 2012 ESUについて紹介しました。

ブログタイトル:SQL Server 2012 ESUライセンスの謎

そこそこ反響と問い合わせを頂いたのですが、「結局、どうやって買えばいいの」と
いうところに皆様関心があるようでございます・・・
(くどくど説明しても、あまり見られないのかもと思いました)

本当は順を追って、説明していくべきだと私、TTyは思っているのですが
本日の記事は、「最速で正しい見積り取るためにこの手順で確認をしてみてください」内容となります。

詳細内容は、はしょってますのであらかじめご了承ください。


1.エンタープライズ契約(EA/EAS/SCE)があるかを確認する。

まずはマイクロソフトのエンタープライズ契約(EA/EAS/SCE)があるかを確認してください。

誰に確認を取るべきかとなりますが、エンタープライズ契約は主に下記に連絡すればわかるかと思います。

  • ホールディングスや親会社のIT関連部署
  • グループ内の情報システム会社
エンタープライズ契約はグループで契約できますので、自社で契約していなかったとしても親会社さんやグループ内の情報システム会社さんにて締結していることが多いです。

販売会社さんに相談してもいいのですが、その販売会社さんはグループ全体の契約をご存知ないケースやLSP(ライセンシングソリューションパートナー)の資格をもってない可能性もあるため、時間が無駄になるかもしれません。

もし、懇意にしている販売会社さんにて、購入されていることを知っていれば問い合わせて頂いてもいいと思います。

※子会社さんがエンタープライズ契約をお持ちになっている時があります。
 この場合は、子会社さんのエンタープライズ契約内容に自社が含まれているか
 契約書の「関連会社追加」欄をご確認頂くように依頼してください。


2.エンタープライズ契約があった場合

Windows Server 2012/2012R2やSQL Server 2012のESUを検討している旨を
担当者様にお伝えして、LSPの資格を持っている販売代理店さんより見積りを取得頂くようにお願いしましょう。

その際に、下記の情報があれば早いです。

  • Windows Server 2012/2012R2の台数・サーバーの物理CPU数・物理コア数
    各エディション(Standard/DataCenter)
  • 各物理サーバー毎のWindows Server上での仮想有無
  • Windows Server 2012/2012R2にて仮想の場合でStandardエディションであれば仮想OSE数
  • SQL Server 2012の台数・サーバーの物理CPU数・物理コア数
    各エディション(Standard/Enterprise)
  • 仮想でのSQL Serverの場合は、SQLをインストールして仮想OSE数とvCPU数(コア数)

算出方法は別途、記事にしたいと思いますが、分からなければとりあえずどんな情報が必要であるかを依頼してみてください。

ただ、契約を管理している担当者さんは、たいていかなり忙しいので
時間的に余裕をもって聞いて頂けるといいと思います。


3.エンタープライズ契約がなかった場合

新規でエンタープライズ契約を締結するか、諦めるかの選択をしなければなりません。

新規でエンタープライズ契約をする際にどのライセンスで締結するか
例えば、検討するので、Office365 E3で契約しようとかあるかと思います。

ESU購入であれば、一番良い方法は下記の契約でAzureを締結することです。

契約:SCE(サーバー&クラウド加入契約)
契約締結ライセンス:Azure Payment × 10Unit(契約における必要最低購入数)

契約締結にはEnterprise製品の購入が必要となります。
例えば、Office365 E1と比較すると下記となります。

  • EAS契約:Office365 E1 × 500User(契約における必要最低購入数)
    年間 @13,080円ほど × 500 = 654万円(3年間毎年かかります)
  • SCE契約:Azure Payment × 10Unit
    年間 @150,000円ほど × 10 = 150万円(3年間毎年かかります)

 ⇒ 3年間で 1,500万円ほどお得になります

しかも、メリットはこれだけではありません。
もし、グループでMPSA契約を締結されていた場合
MPSA契約のレベルをSCE契約に反映させるが出来ます!
※MPSA契約のレベルAの場合は、メリットはありません。


もったいないので、ぜひAzureも利活用してみて頂きたいのですが
ESUだけを購入するためであれば、Azureは最悪使用しなくても大丈夫です。

もし万が一、エンタープライズ契約をグループで契約しているが
「ESUを買わせることは出来ない」と無常にも言われてしまったとしても
上記の方法で、SCE契約締結頂きまして、MPSAの番号(MPSA基本番号と購入アカウント番号)を入手できれば、比較的お安く自社で契約締結をしてESUの購入をすることが出来ます。


◆まとめ◆

1.エンタープライズ契約をグループで締結しているかを聞く。

2.エンタープライズ契約があれば、契約担当者さんに情報を開示して
  見積取得して頂く。

3.エンタープライズ契約がなければ(もしくはあっても使えない場合)
  新規SCE契約にてAzure Paymentを10Unit契約締結して、ESUを購入する。

上記が最速で見積りが取れる方法ではないかと思います。

ただし、1点注意があります。
Windows Server 2012/2012R2もSQL Server 2012も
SA(ソフトウェアアシュアランス)が必要となります!

もし、お持ちでない場合は、一緒にSAも見積りに含めて頂くように依頼をお願いします。


本日はここまでです。

なぜAzure PaymentでSCE契約締結が出来るかなどの詳細は説明していませんが
とりあえず、すぐに予算確保のため見積りが欲しいという方は参考にしてみてください。

エンタープライズ契約は会社間での契約となりますので
実際の契約締結は時間がかかるかと思いますが
それはまた追々、記事にしていきたいと思います。

本日もありがとうございました。
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